プロモーションにはやっぱり欠かせない。借金してでも、動画は作るべきだ。

なくても困らないが、あると効果がまるで違う、と思う。

必ず必要というわけではないが、
あなたの会社のWebサイトにも動画があったほうがいいかもしれない。
みんなが普通に動画を撮ってWebにUPする「動画慣れ」した時代だから、
動画はあってあたりまえという認識が定着してきた気がするということもあるけど、
プロモーション動画が素敵だと、その魅力は何倍にもなるのは異論がないと思う。

「うん、それはわかってるよ、でも高いじゃん、そんな金ねーよ」と
言われるだろうし、激安で作りますとか言う気もないけれど、
今回は「借金してでも動画を作るべきなのだ」ということを力説してみたい。

 

たとえばこれ。少し前に話題になった音楽教室の動画だが、
これでこの教室の知名度や入会者数は相当上がったと思われる。
きちんと考えたシナリオ、演出など、小さな音楽教室が作ったと思えないクオリティだ。

ちゃんとした動画を撮影するには、もちろんそのクオリティに見合った制作費がかかるが、
人件費は別として、ことカメラに限って言えば、
動画を撮るのに今や高価な撮影機材はいらないかもしれない。
iPhoneで十分だ。

とまで暴言をたたくつもりはないけど、iPhoneは撮影機材としてもかなり使える。

 

このiPhoneだけで撮影されたショートムービーは、
想像力さえあれば高価な機材がなくても魅力的な動画づくりが可能なことを教えてくれる。

いわゆるプロ用のビデオカメラは目的によってレンズを変えられたり、
画質そのものが高品質だから大画面で迫力があるとか、絵作りという点ではiPhoneと比較にならない機能を持っている。
ただし機材そのものが高価であるため、それなりにお金がかかる。

最近はキャノンのC300などの比較的安価なカメラもあるし、一眼レフムービーも十分実用に耐えるから、
そちらを使えばカメラに関してはそこそこコストは落とせる。
もちろんiPhoneで撮影すればほとんどカメラ機材にお金はかからないけれど、
だからといって劇的に制作費が安くなるわけでもない。

 

人にお金をかけないで、効果のあるものは望めない。

映像制作で重要なのは、企画・演出、そしてライティングや構図。
そういうことを熟知したプロが撮影すればiPhoneでも遜色ない動画が撮れる。
逆に、どんなにいい機材でもそれを使う人間次第では、せっかくの機能も発揮できない。

クオリティの高い映像を作るということは、人に金をかけるということである。
先ほどのiPhoneのショートムービーには、カメラこそiPhoneだが、様々なスタッフや機材が参加して仕上げている。
決して安く出来たわけではないけれど、それでもフルに映像機材を揃えるよりは敷居が低い。

 

でも、やり方次第ではクオリティとコストダウンの両立も可能だ。

結構現実的な事例をもうひとつ挙げておきたい。
こちらはニッポン手仕事図鑑に掲載されている職人の動画だ。

このサイトは職人の動画を制作するにあたって、若手の映像作家を起用している。
つまり彼等のプロモーションの場としても機能しており、
制作コストそのものを押さえることに成功しているようにも見える。

職人を中心に、その製品の販売や、空き家となった古民家を次世代の職人の育成に利用するなど、
複数の事業の一環としての映像制作だからこそ可能になっている。
とても参考になる取り組みだと思う。

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