みんな下を向いてスマホを見ている時代の広告なんて

by David Rothwell

昨日のエントリーでタレントは上場企業の専売特許じゃないよ、
というようなことを書いたけれど、
タレントは企業の記号化に有効だとして、
いったいどこで露出したらいいんだろう。

スマホへの集中を阻む「広告」は嫌われるよね

電車に乗って周りの人を見渡すと、ほとんどの人はスマホの画面以外見ていないんだから、
それ以外の情報の流入経路なんかないんじゃないか、って思えてくる。
いまはみんながスマホをいじっている時代だから、
やっぱりそこにリーチしたい。

でもスマホの広告は嫌われる。
記事を読んでいる最中に、真ん中にダイアログが出て邪魔されたり、
スクロールしてもバナーがいつまでも追っかけてきたりすると、
鬱陶しくなってそのサイトから離脱してしまう。

街のポスターとかは、そもそも人通りの多いところでいかに目立って覚えてもらうかが勝負だから、
わかりやすい一言とインパクトのあるビジュアルでどう伝えるかが、
広告の作り手の腕の見せ所となるが、スマホはまるで違う。
記事読んでる最中にいきなりそんな広告出して邪魔すれば、
反感しか買ってもらえない。
どんなに面白いバナーでも、ポスターほどおおらかに見てもらえないんだよね。

広告は大声を張り上げてればいいけど、コンテンツはサービスなんだよね。

だからこれがあなたのほしい情報ですよ、という顔つきで出てこなきゃならない。
ステマも含まれるかもしれないけど、コンテンツの形をとっていないと
見た瞬間に敬遠されてしまう。

自分のフォローしている人や知り合いがシェアしたものなどが主な情報の流入源で、
スマホではPCほど検索も使わないんじゃないかな。
どのようなコンテンツにするのか以外のテーマなど、
もはやないんじゃないかと思うけど、
それを見た人が、誰かに教えたくなるものにしようというのを心がけるくらいのことだろうか。

by Pat Loika

昨日の海女カレーの例でいえば、
タレントの海女さんとカレー作るシェフで踊る動画を作るとか、
何かしらのエンターテイメント性をテーマに考えてみたい。
そういうものを作っていくということが、
広告効果ということだけでなく、
社内のモチベーションアップにもつながっていく。

そのことがいずれ企業のブランディングにも役立っていくと思うんだ。
ピコ太郎みたいに世界の何千万人がシェアしましたみたいなバズりかたは、
宝クジみたいなものだけどね。

 

最後まで読んでいただいてありがとうございます。
デザインは戦略です。
デザインタイズして、もっといい会社になろう。
※「デザインタイズ」とは、デザインで企業価値を創るという意味を込め、”マネタイズ”からもじった造語です。日本人以外には通用しません。

このエントリーをはてなブックマークに追加